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魔法の国ザンス18

雪と言えば、桜田門外の変を思い出すのは、「花の生涯」のせいだろうか。舟橋聖一氏の小説は生憎なことに読んではいない。NHK大河ドラマの印象が残っているのだ。大河ドラマ第1作目だったと思う。そのほかに考えると、真夜中の森、雪が降り積もる中に街灯のあかりがさしている風景を思い起こす。これは大変に奇妙な挿絵だ。ナルニア国物語(C.S. Lewisの「NARNIA THE LION, THE WITCH AND THE WARDROBE」、illustrations by Pauline Baynes)の幕開けである。そんなナルニア国とは大違い、駄洒落が大量に降ってくるのが魔法の国ザンスなのでありました。今回は18話「GEIS OF THE GARGOYLE(ガーゴイルの誓い)」(Piers Anthony著、山田順子訳、2008年1月25日発行、ハヤカワ文庫)なのです。

今回の主役はガーゴイルのゲイリー・ガー。Anthonyところで、ガーゴイル(gargoyle)とは、「1、(ゴシック建築で)大口を開けた怪獣の形の吐水口、樋嘴(ひはし)・2、人・動物の形をした怪物の彫刻、 ~d <形>」(辞書PROGRESSIVEより)だそうだ。因みに、GEISは誓いと訳されているが、Wikipediaによると「In Irish mythology and folklore, a geis ( plural geasa) is an idiosyncratic taboo, whether of obligation or prohibition, similar to being under a vow or spell.」となっている。「The geis is often a key device in hero tales, such as that of Cúchulainn in Irish mythology. Traditionally, the doom of the hero comes about due to their violation of their geis, either by accident, or by having multiple geasa and then being placed in a position where they have no option but to violate one geis in order to maintain another.」てなところでしょうか。おっと、長くなり過ぎた。それでっと、水をもっと効率よく浄化したいと悩んでいたゲイリー・ガーは、よき魔法使いハンフリーに相談するのだが、いつものように「フィルターを手に入れろ」と要領を得ない答えをもらう。まァそんなこんなで(結構長い「そんなこんな」なので割愛する)、ゲイリー・ガー、女悪魔メトリアから分離したメンティア、若返ってしまった名誉女王アイリス、ゴーレムのグランディとラプンツェルの6歳の娘サプライズにゾンビーの頭と幽霊のミリーの息子ハイエイタスは冒険の旅に出掛けるのであった。トレントもちょっとだけ登場する。冒険はと云うと、「ハイ・ウェイにハイとあいさつし、ロー・ロードでは落ち込んでいるロードを励ましてやり、バイ・ウェイにはバイバイといって別れた」てな具合に進んでいく(嘘です、笑)。それにしても、今回出てくる<おとなの陰謀>は、<めくらまし>まで入り乱れて相当に過激と言うかなんと言うかでありまして…、あとは読んで頂きましょう。

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