反逆者の月
砂の混じったような茶褐色の壁が続く。背中を流れる汗。汗に混じる熱のにおい。熱気の中の寒気。誰かが後ろからついて来る気配がする。振り返ることが出来ない。水が欲しい。咽喉が焼けるようだ。壁は途切れることがない。朦朧とした目は周りを見ることも出来なくなってきた。ここは何処なのだろう。長い長い回廊なのか。外には灼熱の太陽があるのか。それとも極寒の世界が待っているのか。
何処かで人の声が聞こえる。異国の言葉。そのとき、私はハッと気が付いた。ここは…、
Dan Simmonsの「SONG OF KALI(カーリーの歌)」(柿沼瑛子訳、1988年1月31日発行、ハヤカワ文庫)のカルカッタではない。当然ながら、「THE TERROR(ザ・テラー 上・下)」(嶋田洋一訳、2007年12月15日発行、ハヤカワ文庫)の北極でもない。ホラーじゃなかったのです。先日、風邪をひいて寝てたんですね(笑)。かなり熱があって眩暈はするわ、咽喉は痛いわ、敵いませんでした。目覚まし代わりのラジオが鳴り始めたとき、私は夢を見ていたようです。周りの壁は私の枕。枕から顔を上げたくはないのに、どうしても起きなければならない。本当に厭でした。ところで、前述の2作品はどちらも「どうして抜け出すことなどできるだろう」と云うような悪夢の世界です。まぁ、お好きな方はどうぞ。でも、病気の時には止めた方が良いでしょう。
まだまだ本調子ではない私と致しましては、身体強化手術でも受けたいなと云うことで、
「ARMAGEDDON INHERITANCE(反逆者の月2 帝国の遺産)」(David Weber著、中村仁美訳、2008年1月25日発行、ハヤカワ文庫)を紹介することに致します。「反逆者の月1」は内部闘争でしたが、今回は遂にコリン・マッキンタイア率いる帝国艦隊が何百万隻とも知れないアチュルタニ宇宙艦隊に「射撃開始!」するのでした。なお、要となる帝国艦隊戦列艦ダハクは「敵は海賊」のラジェンドラのようでもあります(INHERITANCE)。そう、病気の時には宇宙大活劇でも楽しんで、元気を出すことに致しましょう。
そういや、畠中恵さんの「こころげそう」やPiers Anthonyの「魔法の国ザンス18」も出ております。加えて、「ついにやってしまった…」と帯に書いてある(この言葉に私は弱いんだな、これが)鳥飼否宇氏の「官能的 四つの狂気」やなかなかにバカバカしそうな五十嵐貴久氏の「相棒」なんぞもあります。あぁ、恩田陸さんの「いのちのパレード」も読んでないや。どんどん未読の本が溜まっていく。
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仕事が行き詰まってイライラする→帰宅の途中で行きつけの本屋に寄る→そういう時は気晴らしにスペオペだぁ!というパターンで購入。出だしの「イライラする」というのは大変良くあることなので、“スペース・オペラばかりの古本屋”なんていうものがあったらエラいことにな... [Read More]
Tracked on Feb 01, 2008 at 00:13
Comments
d様、お体の具合はいかがでしょうか。
(私のように寝ている間に幽霊は出ませんでしたでしょうか?)
いずれにせよ未読の書籍がたまってくるとこれまた精神衛生上良くありませんので、是非とも読了下さい。
(本屋の回し者のd様を全国の本屋が楽しみにしておりますので)
もちろん身体と仕事が優先ですが。ではまた。
Posted by: 小島愛一郎 | Jan 29, 2008 at 13:09
小島さん、こんばんは。
ご心配頂きまして、有難うございます。かなり回復致しました。声がまだ変ですが、もう大丈夫でしょう。なお、幽霊も出ませんでした(笑)。
未読の問題は暫く続きそうですが、某J氏ほどではありませんので、これについても徐々に修復出来るでしょう(甘いかな?)。では、小島さんも風邪には気を付けて下さい。ではまた。dより
Posted by: dawn | Jan 29, 2008 at 21:44