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秋の牢獄

急に寒くなり、漸く秋らしくなった。「秋は夕暮」と清少納言は枕草子で書いている。月周回衛星「かぐや」から見た地球を見たり、昨夜の月など見ていると、やはり「秋は夜中」かなとも思う。火星も大接近している。などと思いつつ、海堂尊氏の「夢見る黄金地球儀」の紹介をしようかと思ったが、ここは直裁に「秋」に関係した題名の「秋の牢獄」(恒川光太郎氏著、平成十九年十月三十一日初版発行、角川書店)を紹介することにした。10月27日から11月9日は読書週間だったのだが、日本人の本離れは相当酷い状況のようだ。氾濫するメールなどで日本はどうなっていくことやら。画面しか見ない孤独な人が増えていくのだろうか。

「秋の牢獄」には、「秋の牢獄」、「神家没落」、Tunekawa01「幻は夜に成長する」の三篇が収められている。「夜市」で子供の頃に見た幻のような、déjà vuの世界へと誘われ、「雷の季節の終わりに」で異界へと引き込まれた我々は、遂に11月7日に連れてこられてしまったのか。そこは今までとはまた異質な世界。ところで、私のパソコンはまたしても調子が悪い。自分勝手な考えでドライバーを消すなど異質な世界へ飛んでいく。紹介はこの辺にして、修復作業に取り掛かろう。

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