フィッシュストーリー
H2Aロケット12号機打ち上げが成功した。風の状況が悪い中でも順調に打ち上げることが出来るようになったようで、JAXAの皆さんも嬉しいことでしょう。私の方は昨日の風のせいで花粉症が本格化。夕方帰ってくると目は真っ赤、涙ポロポロと云う有様。鬱陶しい限りではありますが、これはこれで順調な運び(?)でしょう。ところで、読まなければならない専門書が結構あるので、興味をそそられる小説がないのも苦にならない。丁度、宮城谷昌光氏の「風は山河より」(1巻~3巻)も買ってある(4巻目も出たようだ)。手が出そうになるのをぐっと我慢した有川浩氏の「図書館戦争」シリーズ。これは他の方にお任せしておこう。と云うことで、「フィッシュストーリー」でも紹介しましょうかね(笑)。やはりバッファーが欲しいところでありますなァ。
伊坂幸太郎氏の「フィッシュストーリー」(新潮社、2007年1月30日発行)には、4つの話が収められている。何だか懐かしい人物に会えたような「サクリファイス」に「ポテチ」。「動物園のエンジン」にも「陽気なギャングが地球を回す」や「陽気なギャングの日常と襲撃」(祥伝社文庫、平成18年5月20日初版第1刷発行)の「饗野」のような人物「河原崎」が出てくる。なんせ饗野は「饗野さん、人の話を聞いたためしがないじゃないか。十喋って、聞くのはゼロだ」とか言われるし、「饗野さんよりうるさくできる人はそう、いない」とか言われるのだ(以上の引用は「陽気なギャングの日常と襲撃」より)。当然ながら、河原崎も「ただの駄洒落じゃないですか」と言われるような、「どこまで本心で言っているのか、判断しかねた」推理をぺらぺら喋る。但し、饗野は殺しても死にそうにない。
もう一つの話が「フィッシュストーリー」。『僕の孤独が魚だとしたら、そのあまりの巨大さと獰猛さに、鯨でさえ逃げ出すに違いない』、『僕の勇気が魚だとしたら、そのあまりの巨大さと若さで、陽光の跳ね返った川面をさらに輝かせるだろう』とか書いてある本を振り出しに、売れないロックバンドの最後の歌詞が「風が吹けば桶屋が儲かる」的なものを創り出していく。途中、「悪いことをして貯めたお金ですが」と笑う、何処かで会ったような老夫婦も登場し、「男の人は、とにかく、自慢で自分を飾るのが好きだし」なんて仰るのだ。まァでも、いつの間にか「瀬川さんの準備は出来ていたのだ」。なんせ「フィッシュストーリー」ですもの。以上、昨日の強い風を振り出しに紹介を試みた次第です。なお、何処かで会ったような人物はご自分で探してみて下さい。
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Comments
"fish story"の適切な訳語を探していたら、あまりにも間抜けな辞書にぶつかって脱力しました。やっぱり紙の類語辞典手元に持ってたほうがいいですね。
大辞林&大辞泉より
「鯖読み」: 鯖を読むこと。
Posted by: Jin | Feb 26, 2007 at 18:27
Jinさん、おはようございます。
広辞苑でも同じですね。何て安易なんでしょう。ところで、日本語の類語辞典は2冊持っていますが、どちらも使い勝手がいま一つです。もう少し良いものが欲しいところです。dより
Posted by: dawn | Feb 28, 2007 at 08:05