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ダーク・タワー(暗黒の塔)

注文を忘れたと思っていた犬の餌。先週末に行きつけの店に頼んでいたことを思い出した。池谷裕二氏著「脳はなにかと言い訳をする」(祥伝社、平成18年9月15日初版第一刷発行)によると、脳はなにかとド忘れする、それは「歳」のせいではなかったと云うことらしい。なお、同著によると、ド忘れ解決法は「似た状況をつくる」ことだそうだ。そう、私も犬の餌を買いに別の店に歩いていて思い出した。既に長い時間歩いた後だった(苦笑)。それにしても長い長い旅だった。Stephen Kingの「THE DARK TOWER (ダーク・タワー)」シリーズ。 

Dark01「THE DARK TOWER Ⅵ:SONG OF SUSANNAH(ダーク・タワーⅥ:スザンナの歌 上)」(風間賢二訳、新潮文庫、平成十八年八月一日発行)に続く「THE DARK TOWER Ⅶ:THE DARK TOWER(ダーク・タワーⅦ:暗黒の塔 上)」(風間賢二訳、新潮文庫、平成十八年十一月一日、同年十二月一日、平成十九年一月一日発行)で「THE DARK TOWER (ダーク・タワー)」シリーズは完結した。「THE GUNSLINGER(ガンスリンガー 暗黒の塔Ⅰ)」(池央耿訳、角川文庫、1998年9月)から約8年の月日が経った。

Dark02前回「THE DARK TOWER Ⅴ:WOLVES OF THE CALLA(ダーク・タワーⅤ:カーラの狼 上・中・下)」で紹介したように、ギリアドのローランド、ローランド・デスチェインと、その<カ・テット>は「暗黒の塔」を目指す。<カ・テット>は、ギリアドのローランドを指導者(デイン)とし、<中間世界>の雄オイ、ニューヨークの男エディ・ディーン、ニューヨークの女スザンナ・ディーン、ニューヨークの少年ジェイク・チェンバース。彼等の旅は生命と探索の旅。その旅は<中間世界>、<現実世界>、そして<終焉世界>を捩れた糸のように繋ぐ。<カ>は道なり。いずれ旅は終わるのか。その時、<カ・テット>は何を覚えているのか。

それは「あまりに壮大すぎた。奇妙奇天烈すぎた」のか、「過去から学ばぬ者は、過去を繰り返す運命にある」のか。「ホメーロスの伝えるところを信じれば、シーシュポスは人間たちのうちでもっとも聡明で、もっとも慎重な人間であった」(清水徹訳、Albert Camusの「LE MYTHE DE SISYPHE(シーシュポスの神話)」より)ように、生真面目なローランドは休むことができないのか。全ては同じひとつのこと。フォン・ベック伯爵とエルリック皇子もまた多元宇宙のなかにおいて同一。おっと、Michael Moorcockの「永遠の戦士エルリック」に飛んでしまった。

Moorcock01_1同5「THE DREAMTHIFT'S DAUGHTER(夢盗人の娘)」(井辻朱美訳、ハヤカワ文庫、2006年11月15日発行)及び同6「THE SKRAYLING TREE(スクレイリングの樹)」(2007年1月15日発行)。「<混沌>の中には狂気がある。<法>の中にも狂気がある。…<混沌>が善をなし、<法>が悪をなすこともあり、また逆もあるからだ」なんてね。そう言えば、最近の紹介は解り難いと言われていたのだった。でも、こんなに時間をかけて読んだのに、「ダーク・タワー」を真面目に紹介するのもなァ(笑)。

Moorcock02ところで、今日「真相報道バンキシャ」なんて番組を見ていたら、夫の死体をバラバラにした事件を人形まで使って再現したりしていた。こんなことやる必要があるのだろうか。全く興味本位の内容を日曜夕方の6時に報道する必要なんかあるとは思えない。程度の低いカストリ紙である。加えて、某社が韓国で行った軍隊式地獄の特訓みたいな研修の話が出ていた。研修を受ける社員は研修内容を偽られて連れて来られていた。社員が嫌とは言えないような状況(人権無視?)での研修を社員の団結力が向上し素晴らしいなんて誉めるとは、どうなっているのだろうか。久々にテレビを見ると<終焉世界>に迷い込んだような気がする。


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