ダーク・タワーⅤ
■Stephen King の「THE DARK TOWER Ⅴ:WOLVES OF THE CALLA(ダーク・タワーⅤ:カーラの狼)上・中・下」(風間賢二訳、新潮文庫、平成十八年四月一日発行)
谷根千は「つつじ祭り」に「一箱古本市」、婦人会のバザールなどもやっていて人通りが多い。少々寄り道をしてブラブラと。まずは古本を見る前に新刊本をば購入。奥田英朗氏の「町長選挙」にLarry Nivenの「リングワールドの玉座」(どちらもシリーズ三弾目ですな)。ここで止めときゃいいのに、高円寺さんが話していた「へんないきもの」(早川いくを氏著、バジリコ、2004年10月31日第8刷発行)と続編「またまた へんないきもの」(2006年3月3日初版第7刷発行)までも買い求める。古本を眺めていたら、雨が降ってきた。おいおい、ダーク・タワーを紹介しようと思っていたら、空まで暗くなるのかね。いつまで待ってもしょうがない。雨に濡れながらの帰宅となってしまった。
ところで、「頑張る」を高知では「ムクル」、熊本では「ガマダス」と言うらしい(本の森辞典編集部の「全国方言スラスラブック」より)。そうなのだ。ギリアドのローランド、最後のガンスリーガーであるローランド・デスチェインは、今回も「ムクッチョル」(活用形が正しいのかどうかは不明)のである。なんせ、今回のお話では方言が出てくるし、ロ-ランドは踊りも披露する。
「サンキー」とか「サンキャー」とか言ってるし、歌もそうだ。ローランドが歌うとそうじゃないらしいが、「エディは、『米の歌』の歌詞がよくわからなかった」。「カム・カム・カマラ ライス・カム・ア-ファラ…」、「あまりに早いテンポで口ずさまれるのでついていけなかったのだ」。乾性関節炎の小父さんが、そんなテンポで踊っちゃいけません。なんて、突然こんなこと書いても、誰も判りゃしませんよね。幻の第Ⅴ部ついに刊行なんだから(笑)。
今までの話をちょっとだけ。「中間世界(ミッド・ワールド)」の急速な崩壊と「ビーム」の緩慢な消滅を阻止するべく、ローランドは「暗黒の塔」を目指す。その間に、1977年のニューヨークからやってきたジェイク少年と出会う。また、1987年のニューヨークからエディ・ディーンを、1964年のニューヨークからはオデッタ・スザンナ・ホームズを呼び寄せる。犬に似たビリー・バンブラーのオイも仲間となった。空間や時間が曖昧になりつつあるなか、ローランドと彼の<カ・テット>は、闇の代理人と戦いながら放浪を続けている。
今回の話では、1983年のニューヨークから来たドナルド・キャラハンと出会い、カーラの町を脅かす<狼>と呼ばれるものと戦うことになるのだった。そこには、あの魔道師の水晶球の中で最も危険な<十三番目の黒球>もあった。話はカーラと1977年のニューヨークとが交錯しつつ進む。一方じゃ「カマラ」、他方じゃマンゴ・ジェリーが『イン・ザ・サマータイム」を歌っている。ニューヨークには薔薇が、「万物の本質」を見せるように開花し、カーラでは裏切りが開花する。「空を見ると、青く書かれた十九という数字が見える」ように、全ては十九、九十九という数字に絡んで進んでいく。
年内にⅥ部、Ⅶ部が出るそうだ。楽しみにしていよう。ところで、このⅤ部では養老猛司氏の解説が興味深い。「なぜキングを読むといえば、面白いからである。以上終わり」は別として、「ファンタジーを馬鹿げているとか、逃避だと思う人は、自分が現実を勝手に決めていることに、気づいていないだけのことである」など至当なことを仰せであると思う(笑)。
少々長くなり過ぎた。つつじ祭りの写真など、次のところでご紹介。
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Comments
高円寺です。
「へんないきもの」お楽しみにしてくだい。
伊良部先生の「町長選挙」は本屋で手にしたのですが、
TVドラマで阿部寛の伊良部先生を見てしまったためか、
膨らんでいたイメージに違和感が芽生え購入を躊躇しました。
ご感想をお聞かせください。
この点本は想像を自由に勝手に無限に膨らませることができて最高ですね。
Posted by: 高円寺 | May 01, 2006 at 13:25
高円寺さん、こんにちは
既に「へんないきもの」、楽しませて頂きました(笑)。伊良部は阿部寛氏よりも松尾スズキ氏でしたね。映像はイメージが食い違うとどうもいけません。その点、仰るように本は無限ですね。また、感想をお話します。少々(最近の少々は結構長いのですが、笑)、お待ち下さい。dより
Posted by: dawn | May 01, 2006 at 14:16