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フェアリイ・ランド

■Paul J. McAuleyの「FAIRYLAND(フェアリイ・ランド)」(嶋田洋一訳、ハヤカワ文庫、2006年1月15日発行)

「本屋さんを遊ぶ」(「散歩の達人」1月号、交通新聞社~こんなところがあるんですね)の中に「谷根千へ本を探しに行こう」ってのがあった。行きたかったのだ。漸く行ってきましたよ。冷たい風の中をとぼとぼと。まァ、知ってる店も2店ほど。色んな店があるものだ。結局のところ、何冊か購入、変な「不道徳教育」(Walter Block著、橘玲訳~訳なんだろうか?、講談社、2006年2月2日第1刷発行)なんてものまで買ってしまった。どなたかが私の積本に喜ばれていたが、これで37冊目と相成るのか(笑)。変な本を買ったので、序に解り難いSFなんぞご紹介致しましょう。因みに谷根千の本屋一覧は末尾に掲載しておきますので、お好きな方はどうぞ。

nonsense「…女神はブリテンで最終戦を始めた。誰も見ていないところで…」だそうだ。「There was a Young Lady in white, Who looked out at the depths of the night; But the birds of the air, Filled her heart with despair, And oppressed that Young Lady in white.」(Edward Learの「A Book of Nonsense(ナンセンスの絵本)」(柳瀬尚紀訳、岩波文庫)より)なんてところかもしれません。

fairyland出てくる人物が変だよね。太っちょのアレックス・シャーキー。ファミリーのビリー・ロックに借りはあるわ、チンピラのドギー・ドッグにゃ脅かせれるわ、はたまたハワード・パース部長警部のスパイにされる、なんて到底まともな奴じゃない。そんな奴が「分子結合を新たな面白い形に曲げたりねじったりする微妙な相互作用を本能的に理解する」のが得意技の遺伝子ハッカーだなんてね。そんな彼が出会ったのが、アルフレッド・ラッセル・ウォレスなんて名乗る12歳くらいの少女ミレーナ。彼女に手を貸してフェアリィを造っちまうんだな。その後に続く惨劇は…。

ダーラヤーネ・Bの占いだとアレックスは「賢明な道化」。ここはプラハとくりゃ、「There was an Old Person of Prague, Who was suddedly seized with the plague; But they gave him some butter, Which caused him to mutter, And cured that Old Person of Prague.」(「A Book of Nonsense」より)なんてことになれば良いのだが。欧州のマジック・キングダム(落ちぶれるより酷い有様)は出てくるわ、「ウェブというのは加速された言葉の闘技場なのよ」なんてことも出てくるわ(そんな所でブログやってる我々は子供みたいなものかしら。まァ、「夢の図書館」には惹かれるけれど)。「フェアリィ・ランドは場所じゃない」なんて言うミレーナの企みは一体どうなるのだろうか。

ところで、騒動が起こると必ず出てくるのがメディアの公式(?)メンバー。ここでも出てくるんだな、トッド・ハートなんてのが。「アトランタの野人」だってさ。編集長はバリー・フジカワ。<フロント・ページ>のウォルター・マッソーを模したウェブ用の顔を使用。ハートのそれはロバート・レッド・フォードだってさ。他人の悲嘆の中の安っぽい“お仕事”(本では“休日”)なんだよね。言っておくと、本書のハートはそんなに悪い男じゃない(なんて言うと、なお悪いかな、笑)。

では、次回は少々気に入った「勇猛なるジャレグ」かな(?)。

<「谷根千へ本を探しに行こう」より>
古書ほうろう(千駄木3-25-5)
武蔵書店(西日暮里3-15-1、だんだん降りたとこ)
往来堂書店(千駄木2-47-11、よくお世話になってます)
結構人ミルクホール(千駄木2-48-16、ブックカフェ)
オヨヨ書林(根津1-1-25)

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Comments

dawnさん  「G!M・・・」(?・・失礼、グッド モーニングのつもりでした。今後、使える、通用する「サイン」でしょうか・・顔文字もあるようですが・・)

いきなりですが・・
「本はどんな状況で読まれますか?」

とりあえず、家の内外に分けまして・・、
たとえば、「家の中(40%)」「家の外(60%)」など
(以上の内外のみの質問です。更に、外を100%としての分類・・たとえば、「電車内(?%)」「職場での昼休(?%)」「散歩中の公園(?%)」「喫茶店内(?%)」・・・・・など、は別です。)

いずれにしましても、「家の中(書斎)」で読まれる場合は「積本」すなわち、読みたくなった時に、直ぐに手に出来る本をプール(積本)しておくことは必然的行為ですよ。

それにたいして、拙者の場合はまさに「積読」と申しまして、結局、諸般緒事情・・たとえば、時間が無い・・、たとえば、読む優先順位において、時間が有っても後から購入した本が優先されるなどなどで、未だに、おそらく、これからも・・(笑)という類の・・結局、読まないでポイするであろう「本の山」のことでもあります。

拙者の場合は「ハウツーモノ」に「積読」が多いですね・・その理由は・・ありゃ、出勤準備する時間だ・・また、コメント外となりましてスミマセン

Posted by: 三成21 | Feb 06, 2006 at 06:09

三成21さん、おはようございます。
内外だと1:3程度でしょうか。殆どが移動中もしくは食事中ですね。dより

Posted by: dawn | Feb 06, 2006 at 07:54

またよくわかんない本を・・・。
( ̄□ ̄;)

こーゆー本を買う人というのは、特殊なフィルターで書架を見ているのでしょうか?それとも本が背表紙から「読んでみそー」と波動をだすのでしょうか?

ところで!生扉のほうにつけといたアクセス解析みてたらなんか昔のエントリでオレ槍玉にあがってるし!


「キングメーカー」
http://mit56.way-nifty.com/dawn/2004/10/post_17.html

本の帯が「合衆国史上最悪の売国奴」
( ̄□ ̄;)

ちょっと前にはやってた日本版ポリティカルコンパスやったら「政治 -4.5:経済-4」でリベラル左派に無理やり分類されてしまったオレは、自分ではノンポリだと信じて疑わない根っからの売国奴の亡国野郎ですか?

肩書きを「ナチュラル・ボーン・売国奴」にしよう(おいおい)

Posted by: koolpaw | Feb 06, 2006 at 19:19

koolpawさん、こんにちは。
そう、わかんない本が私を呼ぶのです。誰も読んでくれないから「読んでちょうだいょ~」なんてね(笑)。
それにしても、あの売国奴物の傑作(?)「キングメーカー」のご紹介を読んでなかったなんて、ショックだなァ。折角、koolpawさん向けに書いたのに。ショーン・ドラモンド少佐もリベラル左派かもしれないな(笑)。dより

Posted by: dawn | Feb 07, 2006 at 11:00

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