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死神の精度

■伊坂幸太郎氏の「死神の精度(ACCURACY OF DEATH)」(文藝春秋、2005年6月30日第一刷)

この作品、気に入っていた。出し惜しんだ訳じゃない。読んだ頃には宮部みゆきさんの「孤宿の人」など他にも好い作品があった。11月下旬に仕事が一区切りついた。今年に入って待たされることが多い。3ヶ月もお預けを食らうと参りますなァ。準備等も先週で一段落した。昨晩から少々ほっとしたところで、伊坂幸太郎氏の作品が目に留まった。「魔王」を読む前に書いとかなくちゃ。そうだ、あざらしサラダさん、「夜市」を先に読みます(笑)。

丁度いい按配に、雨も降っている。上野国立博物館へは行かずに「死神の精度」をご紹介しよう。

reiiki最近は「死神」の質が変わってきたようだ。浅田次郎氏の「憑神」と云い、この作品の「死神」と云い、結構軽めになっている。何て思ったが、よく考えてみると、「日本霊異記」に出てくる「地獄からの使者」も相当にいい加減だった。昔から、死神の相場はこんなところなのかもしれない。一応、何とも言いがたい悪寒が、ぞうっと体を走ることがある。そういう時には、死神か悪鬼がとりつこうとしているのかもしれない。

deathこの死神、「千葉」という名前で現れる。「人間に死の予感を与える」。「俺が仕事をする時はいつも雨なんだ」そうだ。たまには吹雪のこともある。仕事は結構まじめ。「私は真面目に仕事をこなすタイプだった。律儀と言うか、こだわりを持っていて、やるべきことはやる」らしい。まァ、「余計なことはやらない」し、「どの人間がいつ死のうが、興味がないのだ」そうだ。クールな死神。いるんだなァ、こんな奴。

クールな割には、「千葉さん、あんた、面白いな」なんて言われると、『一生懸命に仕事をしているにもかかわらず、「面白い」などと言われるのは、心外』なんだそうだ。真剣な発言をユーモアだと誤解される度に不本意になっている。若干ズレたクール野郎。苦情処理の「藤木一恵」、やくざの「藤田」、開業医の妻「田村聡江」、恋愛がやっとこれからの「荻原」、殺人容疑者の「森岡耕介」、70過ぎの美容師「新田」老女。彼は何人に「可」の報告を出すのだろう。彼には単なる手続き。「死」とは関係なく、映画の言葉は巡り、音楽は流れる。天使は図書館に集まり、死神はCDショップに集まるのだそうだ。ブラーテンの「美しきもの見し人は」の一節が、ふっと頭を過ぎる。

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Comments

♪おはようございます。
今日は朝一の新幹線で名古屋から出勤です。
新幹線の定期を買ってくれれば通勤できるのに、なんて定期代だけで毎月数十万になるから無理ですね、笑。
ところで、私のリクエストにお応えいただき、どうもありがとうございます。
娘には「クリスマスも誕生日も図書券をプレゼントしているのだから自分で買ってきなさい」と言っておきました、笑。
さて、ガ島さんへのプレゼントは何にしましょうか?

Posted by: あざらしサラダ | Dec 05, 2005 at 10:30

あざらしサラダさん、こんにちは
新幹線での出勤、ご苦労様です。
昨晩寝る前に取り敢えず表題の「夜市」は読んでしまいました。なかなか幻想的な作品です。改めて感想を書きます。
ところで、ガ島通信さんへのプレゼント、やはりIT関連グッズですかね(ちょっとありきたりかな、笑)。改めてご相談しましょう。dより

Posted by: dawn | Dec 05, 2005 at 13:01

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