「デルフィニア戦記」Ⅳ-1
■茅田砂胡氏の「デルフィニア戦記」第Ⅳ部 伝説の終焉1(中公文庫)
「第Ⅲ部 動乱の序章5」以来、随分と時間が経った。待ってたんですよ、中公文庫さん。文庫で読み始めたので最後までお付き合いしようと思ってます(もともとNOVELSファンタジアにて出版されていたもの)。電子書籍版も既に最終(伝説の終焉6)まで出ているようだが、私は電子書籍やネットで小説を読む気にどうもならない。これは私の固定観念だが、小説などは表紙をはじめとする“本”と云う一つの形態があってこそのものだと思っている。私としては出来れば単行本が良いのだが(従って、サイドバーに紹介しているのは単行本のみ-やっぱり書店の回し者かな?)、諸々の事情から文庫でも已むを得ないと思ってる(ほんとは経済的な意味合い大、笑)。なお、この文庫本シリーズについては表紙も気に入っている。
さてさて、このシリーズ、何だかとっても奇妙な作品。「そうか、(こうした本を読んでる)私はもともと変だったんだ」と実感させられる。「西の善き魔女 」Ⅱ(秘密の花園)で驚いてる場合ではなかった。一応、ウォル・グリーク・ロウ・デルフィンが国王のデルフィニアとパラスト、タンガの大華三国の争いを軸に、国王ウォル・グリークと王妃リィ(またの名をグリンディエタ・ラーデン)の活躍を描く物語。なんて云うと一大活劇風に聞こえるが、そうでもない。
なんせ、王妃のリィは、こんなことを言うのだ。「わたくしは天から下りてきたものです。現世の殿方には添えません。…(でも、王妃なんだよね)」、これだけ聞くと、「(その容姿が)明るく誇らしく、神々しくもある、至福の光だ。」とマッチしているのだがね。まァ、その実体、凄まじさは読んでみて下さい。加えて申し上げると、リィ付きの女官シェラは男で、もと殺し屋。少し間違えると、倒錯した世界。そこに、凛々しいが女々しいのやら、凛々しいがもと女たらしだの、国王の友人だがもと山賊やら、山賊だがもと貴族だの入り乱れて、結局のところ、おかしなおかしなおかしな世界(映画とは全く関係ありません)と相成っております。
今回も、ウォルの思惑に、リィも乗せられ女装して(?)、こんなことでと云うような理由を背景に開かれたデルフィニア、パラスト、タンガ三国の国交回復パーティに登場する。変な刺客のレティシアやヴァンツァーも現れて、しっかり立ち回りもあれば、何組もの結婚話も盛り上がる。よくもまァ、こんな話を書いてますね、茅田砂胡さん。あなたは一体全体、どんな人。でもいいか、面白ければ。
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Comments
dawnさんがデルフィニア読んでいるとは・・・。ちなみに17巻まで続いた後、スカーレットウィザードをはさんで暁の天使たちとシリーズは続き、この間さらに新シリーズが始まりました。ノベルズで追っかけたほうがいいかも?
なんでしたらフルセットお持ちしますが・・・(笑) たまにお会いするJinでした。
Posted by: Jin | Jan 27, 2005 at 00:44
Jinさん、おはようございます。
何処のJinさんですかね。まさかFantasyの砂漠に棲むと云う悪魔のJinではないですよね(笑)。
ご親切に有難うございます。でも、たまに出る文庫を読むのが丁度良いのかも。dawnより
追伸:あ!なんだ、SFの海に棲むと云う伝説の大魔王Jinさんですね。こりゃ、失礼しました。私よりも本屋の回し者だ(笑)。
追伸の追伸:あんまり慌てたので言葉の使い方が不適切でした。「私よりも本屋の回し者だ」を「私なんか及びもつかないSF出版界の回し者だ」に訂正致します。何でこんな辺鄙な場所を見付けたんだろう。「デルフィニア戦記」ってSFの範疇なのだろうか?
Posted by: dawn | Jan 27, 2005 at 07:02
「デル戦」はSFの範疇でしょう。で、「暁の天使たち」は完全に異世界SFと思います。(未読ですが)
お久しぶりの風流です。やっと出始めましたね、第Ⅳ部。あんまり待たされたので、完結してから読もうかと思っていたり。
Posted by: 浮世亭風流24号。 | Jan 27, 2005 at 19:10
浮世亭風流24号さん、お久しぶりです。
本当に待たされましたね。
うッ、「デルフィニア戦記」はSF(=science fiction)の範疇ですか。私はSF(=soft fantasy)の範疇かと思ってました。負け惜しみです(笑)。dawnより
Posted by: Dawn | Jan 27, 2005 at 19:29
グインがSFならデル戦もSFじゃないでしょうか。
私の場合は知人に茅田砂胡が面白いと言われてデル戦の文庫を10巻(だったかな)まで買って読んでみて、次が出るのを待てなくて、11巻からスカーレットウィザード、暁の天使たちまで一気にアマゾンで「大人買い」してしまいました。その後新作待ちモードになっております・・・。
Posted by: Jin | Jan 27, 2005 at 21:03
Jinさん、おはようございます。
>アマゾンで「大人買い」
本を買うと云う行為の楽しさは何処へ!
そうか、大魔王はSF本の海の中、大量の本が必要ですものね(笑)。dawnより
Posted by: dawn | Jan 28, 2005 at 06:58